穴に神、馬出る。


短大当時(12年前)の同級生で、9歳上のスウェーデン人留学生がいた。



短大なので男は130人中10人だった。うち2人は留学生。
男というだけで目立つ中、1人北欧のマトリックスのような黒いコートを羽織ったカミはずば抜けて目立っていた。
最初は外人がいるな、程度の中だったが、並外れた変人であり淋しがり屋のカミはいつも人のそばを離れなかった。
もう二年間ずっと。

創作意欲もまたずば抜けていた。
やる事なす事がウザいカミ。
たまにいない?
そういう人。
しょっ中マジの口喧嘩をした外人はあいつだけだ。
19歳対27歳。

だから結局親友になってしまい、
2人旅をしたり、
俺がやる事にはすべてカミを絡めたり。

卒業後、俺は作家にも何にもなるあてもなく、漠然と東京に。
よくある美大生の進路パターン。
彼は祖国スウェーデンに帰国し、
お父さんの出版の仕事を手伝っていた。



話はここから。



卒業してから今まで、アイツ二年間程来日しなかったけど、
毎年まいとし来日しては、
東京→京都に来ている。
仕事が口実だけど2、3週間滞在して仕事は一日二日、あとは友達に会う旅行だ。
どっからそんな金が出てくるか知らないけどとにかく来日頻度が高すぎて、最近ではカミに会う久々感が全くない為、
仕事忙しいとかで会わなくなった人もいる。
年々、友人達は住むところを変える為、最近のツアーの工程は
東京→京都→神戸→岡山→愛媛
という、しっかりとしたツアーが組まれている。

その一工程目の昨日、
ちょうど休みだったから一緒にオペラシティ行って、お茶して、
お互いふけたから、
昔のように口喧嘩はしなくなったけど、その余韻は毎度ある。

おめーちょーほんまうっせー!
的な事はある。

だけど昨日はいい休日を過ごした。

明日彼は西ノ宮にいくという。
また来年じゃなカミ、
そん時彼女との予定があったらあったら迷わず彼女を優先するよ。(妻、かな?)

とりあえず友よ、また会おう。
「rain Tokyo」by Kami's sketch.



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